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#日本文学 — Public Fediverse posts

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  1. 彼は自分の中にかたく閉じこもって、外からはなにものも入れまいと思った。世間ぜんたいが敵だ、これを忘れてはいけない。金持は金の力で、役人は権力で、罪のない者を罪人にすることができる。自分のように金もなく権力もない者には、かれらに対抗することはできない。これが事実なんだ、と彼は思った。すると、怒りがまたつきあげてきた。 【さぶ】栄二

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  2. 二人はそこでたびたび逢った。そこの、向うの、こっちから五本めの木蔭がそれだ。おていが先に来ていることもあり、用があって、おくれて来て、すぐに帰ったこともある。その向うの五本めの木蔭だ。おれが仕事の都合でおくれて、駆けつけて来ると、あいつはその木に凭れていて、いってみると泣いていたことがあった。どうしたんだ、と云ったら、とびついて来て、「ああよかった」と云った。ああよかった、もうあんたは来てくれないのかと思ってたのよ、「うれしい」と云って、おれにしがみついた。しがみついて泣いた。いまでもはっきり思いだせる、「うれしい」と云って、あいつはおれにしがみついて泣いた。 【並木河岸】鐡次

    #fedibird #日本文学

  3. 怒りが爆発した。全身の血が燃えるように感じられた。あれほど念を押し、二度まで誓言して置きながら、今になって獺のように逃げるとは、 「市之丞、やらぬぞッ」 伊兵衛は空に向って叫んだ。【新女峡祝言】伊兵衛

    #fedibird #日本文学

  4. 「おれだけに限っても、若い血をたぎらせて望んだものが、ほぼそのまま自分のものになった、それにもかかわらず、実感としてはなにもつかんだような気がしない、若いころ待ち望んだ輝かしいもの、栄誉や名声のもつ胸のときめくような感動は、若いころよりもはるかに遠く、手の届かないかなたへ去ってしまったように思える、そういう感じはしないか【燕(つばくろ)】

    #fedibird #日本文学

  5. 「──意地や面目を立てとおすことはいさましい、人の眼にも壮烈にみえるだろう、しかし、侍の本分というものは堪忍や辛抱の中にある、生きられる限り生きて御奉公をすることだ、これは侍に限らない、およそ人間の生きかたとはそういうものだ、いつの世でも、しんじつ国家を支え護立てているのは、こういう堪忍や辛抱、──人の眼につかず名もあらわれないところに働いている力なのだ」【樅の木は残った】原田甲斐

    #fedibird #日本文学

  6. 「なんだ、男の癖に女なぞと遊んで、男女七歳にして席を同うせずという教を知らんのか、馬鹿め!」 市之助平然と、「そんな教は人の道を踏外す者への戒めだ。心得ある者が人として交わるに、男女の差別をしようか」【輝く武士道】

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  7. 真珠夫人 (Shinju fujin; "The Pearl Lady") by 菊池寛 (Kikuchi Kan), 1920/21

    Not a masterpiece by any means, but the many unexpected twists and turns and interesting psychological aspects make for a rather enjoyable read, and for an expansive newspaper novel of this era it loses its momentum fairly late. Besides the main themes of class and gender dynamics, it also features a daring discourse about literature which I found quite amusing.

    ⭐️⭐️⭐️✨️☆ 3,5/5

    #Bookstodon #Books #Japanese #Literature #日本文学 #読書

  8. 人間はいかに多くの経験をし、その経験を積みあげても、それで自分を肯定したり、満足することはできない。──現在ある状態のなかで、自分の望ましい生きかたをし、そのなかに意義をみいだしてゆく、というほかに生きかたはない。【山彦乙女】

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