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#種村季弘 — Public Fediverse posts

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  1. 種村の安吾論、つづき。
    小説の外へと向かう安吾の作業は、繰り返しにならざるをえない。なぜなら――

    《反復が眼目ならたえず負け続けなければならない。勝ってしまえば一巻の終わりで、そこが行き止まり。つまりは小説になってしまう。そうならないためには、たえずペダルを踏んで走行する自転車乗りでなければならない。アルフレッド・ジャリはアブサンを飲みながら自転車をこいで、ついにパリの街頭でばたんと倒死した。安吾も負けては勝負し、小説を作っては壊し、あこがれては転落し、と自転車操業的に生きて倒れたところがすなわち死であった。外へでるとか、逃げるとかいうのはそういうことで、逃げたところが安定であり静止であるなら、外が内になったのだから外へでたことにはならない。
    だから安吾の小説は本質的に未完である。》
    amazon.co.jp/坂口安吾全集-狼園-ちくま文庫-さ

    #坂口安吾 #種村季弘 #壁抜け男

  2. 種村の安吾論、つづき。
    小説の外へと向かう安吾の作業は、繰り返しにならざるをえない。なぜなら――

    《反復が眼目ならたえず負け続けなければならない。勝ってしまえば一巻の終わりで、そこが行き止まり。つまりは小説になってしまう。そうならないためには、たえずペダルを踏んで走行する自転車乗りでなければならない。アルフレッド・ジャリはアブサンを飲みながら自転車をこいで、ついにパリの街頭でばたんと倒死した。安吾も負けては勝負し、小説を作っては壊し、あこがれては転落し、と自転車操業的に生きて倒れたところがすなわち死であった。外へでるとか、逃げるとかいうのはそういうことで、逃げたところが安定であり静止であるなら、外が内になったのだから外へでたことにはならない。
    だから安吾の小説は本質的に未完である。》
    amazon.co.jp/坂口安吾全集-狼園-ちくま文庫-さ

    #坂口安吾 #種村季弘 #壁抜け男

  3. 種村の安吾論、つづき。
    小説の外へと向かう安吾の作業は、繰り返しにならざるをえない。なぜなら――

    《反復が眼目ならたえず負け続けなければならない。勝ってしまえば一巻の終わりで、そこが行き止まり。つまりは小説になってしまう。そうならないためには、たえずペダルを踏んで走行する自転車乗りでなければならない。アルフレッド・ジャリはアブサンを飲みながら自転車をこいで、ついにパリの街頭でばたんと倒死した。安吾も負けては勝負し、小説を作っては壊し、あこがれては転落し、と自転車操業的に生きて倒れたところがすなわち死であった。外へでるとか、逃げるとかいうのはそういうことで、逃げたところが安定であり静止であるなら、外が内になったのだから外へでたことにはならない。
    だから安吾の小説は本質的に未完である。》
    amazon.co.jp/坂口安吾全集-狼園-ちくま文庫-さ

    #坂口安吾 #種村季弘 #壁抜け男

  4. 安吾自身の場合

    《小説の外へ出てしまえば、作中人物はなにをしでかすか分からない》
    と種村季弘。『坂口安吾全集2』の解説で。
    『全集2』所収の長編『吹雪物語』を念頭に述べたもので、つづけて曰く、
    《作者の分身とおぼしい当時の卓一にしても、やがて小説の外にでて戦後の『堕落論』の流行作家坂口安吾となることを、よもや予想はしていなかっただろう。》

    『吹雪物語』は、いちおうは小説らしく完結する普通の小説だが、安吾はあらずもがなの卓一の転落を記して完結性を壊しておき、さらに後年、《「再版に際して」を書き足して、それが未完に終わらなかったことを自己裁断しているように見せかけながら、まんまと未完作品に書き変えてしまっている。》
    以後、安吾は《小説の外へ転がり落ちる踏み外しそのものを小説化する作業に専念》することになる。

    #坂口安吾 #種村季弘 #壁抜け男

  5. 安吾自身の場合

    《小説の外へ出てしまえば、作中人物はなにをしでかすか分からない》
    と種村季弘。『坂口安吾全集2』の解説で。
    『全集2』所収の長編『吹雪物語』を念頭に述べたもので、つづけて曰く、
    《作者の分身とおぼしい当時の卓一にしても、やがて小説の外にでて戦後の『堕落論』の流行作家坂口安吾となることを、よもや予想はしていなかっただろう。》

    『吹雪物語』は、いちおうは小説らしく完結する普通の小説だが、安吾はあらずもがなの卓一の転落を記して完結性を壊しておき、さらに後年、《「再版に際して」を書き足して、それが未完に終わらなかったことを自己裁断しているように見せかけながら、まんまと未完作品に書き変えてしまっている。》
    以後、安吾は《小説の外へ転がり落ちる踏み外しそのものを小説化する作業に専念》することになる。

    #坂口安吾 #種村季弘 #壁抜け男

  6. 安吾自身の場合

    《小説の外へ出てしまえば、作中人物はなにをしでかすか分からない》
    と種村季弘。『坂口安吾全集2』の解説で。
    『全集2』所収の長編『吹雪物語』を念頭に述べたもので、つづけて曰く、
    《作者の分身とおぼしい当時の卓一にしても、やがて小説の外にでて戦後の『堕落論』の流行作家坂口安吾となることを、よもや予想はしていなかっただろう。》

    『吹雪物語』は、いちおうは小説らしく完結する普通の小説だが、安吾はあらずもがなの卓一の転落を記して完結性を壊しておき、さらに後年、《「再版に際して」を書き足して、それが未完に終わらなかったことを自己裁断しているように見せかけながら、まんまと未完作品に書き変えてしまっている。》
    以後、安吾は《小説の外へ転がり落ちる踏み外しそのものを小説化する作業に専念》することになる。

    #坂口安吾 #種村季弘 #壁抜け男