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#にじみす文字書き部 — Public Fediverse posts

Live and recent posts from across the Fediverse tagged #にじみす文字書き部, aggregated by home.social.

fetched live
  1. CW: R18 2024.12.15 COMIC CITY 東京 151 セブンスドラゴンシリーズオンリー「来た!ドラゴンだ!」にて発行する:shinkan_niji:のサンプルです!

    ​:shinkan_niji:​ 「求相(きゅうあい)」​:nsfw:​​:warning_danjo:​
    【R18成人指定/B6/本文56P/600円】
    セブンスドラゴン3 ユウマ×ヤイバ(スチューデントスタイルUE77
    ♀1)小説本
    ヤイバちゃんの「強さ」に嫉妬して自分を認めさせるために行為を迫るユウマと、「強さ」を求めてどこかに行ってしまいそうなユウマを引き止めたいからそれを受け入れちゃうヤイバちゃんの、ずぶずぶな体だけの関係から甘々えっちに至るまでのお話です。

    ⚠️本文の内容に「明確な合意のない無理矢理の性行為」「中出し」が含まれます。

    当日は【南3ホール G04a ちぐはぐオーケストレーション】にてお待ちしております~!ななどら3の
    ​:kikan_blue:​もあるよ​:ablobcatpnd_dancing2:​

    当日夜からのエアブー「
    ROSE&CITY ONLINE -241215-」にもサークル参加しております!会場から搬出した本が自宅に届き次第通販も開始します!​:yoroshiku_onegaishimasu:​​:ablobcatpnd_ojigi:​

    #二次創作 #にじみす文字書き部 #サンプル #CC151

  2. 2024.5.5 SUPER COMIC CITY -day2- セブンスドラゴンシリーズオンリー「超来た!ドラゴンだ!2024」のおしながきと新刊サンプルです!

    ▼
    ​:shinkan_niji:​「朝が来るのはあなたのせいです」
    【全年齢/A5/本文46P/600円】
    セブンスドラゴン3 ユウマ×ヤイバ(スチューデントスタイルUE77
    ♀A)小説本
    6章で手に入る「あのアイテム」にまつわるお話の短編小説集です!
    web再録2話+書き下ろし3話 の計5話を収録しています。
    web再録の2話「
    朝が来るのはあなたのせいです」、「どうかそのまま指先を」は本作に収録するにあたって大幅に加筆修正を行っている箇所があります。

    既刊も持ち込みます!
    今回参加申し込みをしているオンリーとは違うジャンルの本もありますがご容赦ください
    ​:meow_pensive_pray:​

    ▼
    ​:kikan_blue:​①「行進曲ロ長調」
    【全年齢/カバー付き文庫本/本文98P/600円】
    2022.10.9 発行、セブンスドラゴン3 ユウマ×ヤイバ 短編小説集
    3.6章~ED後、雰囲気はほのぼのからシリアスまで様々な短編小説の詰め合わせです。収録順がゲームの時系列に沿っているのでだんだん湿っぽくなっていきますがハッピーエンドの本です!

    ▼
    ​:kikan_blue:​②「春よどうか青くあれ」
    【全年齢/カバー付き文庫本/本文144P/800円】
    2023.5.6 発行、ポケモンSV ペパアオ 中~長編小説本
    アオイのクラスメイトの「気になる人いる?」という一言から始まる勘違い騒動と、アオイがペパーへの気持ちに気付くまでの道のりと気付いてからの奮闘のお話です。アオイちゃんがかなり思い悩んでいますがハッピーエンドです!

    既刊のさらに詳細な情報は各タイトルのリンクから過去ノートをご覧ください。

    スパコミ2日目【東7 N31b ちぐはぐオーケストレーション】でお待ちしております~!
    ​:ablobcatcarameldansen:​

    #二次創作 #にじみす文字書き部 #おしながき #サンプル #SUPER31

  3. CW: (再掲)ロックマンエグゼ短編小説/エグゼ3ED後、熱斗の元に帰ってきたロックマンが何かを悩む話

    「小指を確かに掛けた夢の話」
    ロックマンエグゼ短編小説/熱斗とロックマン

    エグゼ3ED後、熱斗くんの元に帰ってきたロックマンが何かを悩む話(2021.9.26 公開)

    画像で読みづらい場合はこちらでもお読みいただけます→
    https://crepu.net/post/1084943 (くるっぷに飛びます)

    #二次創作
    #ロックマンエグゼ
    #にじみす文字書き部

  4. CW: セブンスドラゴン3/ユウマ×ヤイバ(スチューデントスタイル タイプUE77♀A)短編小説/6章~ED後、ユウマの時が再び動き出す話(ゲーム本編のネタバレあり)

    「朝が来るのはあなたのせいです」
    ななどら3/ユウマ×ヤイバ(スチューデントスタイル タイプUE77
    ♀A)短編小説

    6章~ED後、ユウマの時が再び動き出す話。
    ⚠️ゲーム本編の重大なネタバレがあります。

    拙宅のヤイバちゃんは「スチューデントスタイル タイプUE77
    ♀A1外見の双剣サムライ」、「ボイスタイプB(佐藤利奈さん)」です。

    タイトルはお題配布サイト「エナメル」さまよりお借りしたお題を一部改変したものになります。

    画像で読みづらい場合はこちらでもお読みいただけます→
    https://crepu.net/post/2947662 (くるっぷに飛びます)

    #二次創作
    #セブンスドラゴン3
    #セブンスドラゴンⅢ
    #にじみす文字書き部

  5. CW: 遊戯王OCG レイダーズ(RR&幻影騎士団)BL風味SS

    遊戯王OCG レイダーズ(RR&幻影騎士団)小説 ほんのりラスティ・バルディッシュ×アルティメット・ファルコン。
    捏造過多なうえにバッドエンドまっしぐらです。負け戦をする反逆者達の話。






    終焉の奏鳴曲

    拠点としていた“巣”が燃やされ、我々レイド・ラプターズは命からがら同盟を結んでいた国へと転がり込んだ。幻影騎士達は、困った時はお互い様だと笑顔で国内へ迎え入れてくれた。彼らの優しさには頭が上がらなかった。
    反攻の名を冠した城が、我々の新たな拠点となった。幻影騎士団と手を組んで尚戦況は芳しくなかったが、頼もしい同胞との共闘に士気は高まりつつあった。
    ほんのひと月前のことである。



    アルティメット・ファルコンは負傷したエトランゼ・ファルコンを抱えて低空を飛行していた。ほんのひと月前までは、活気に溢れた戦線だった。幻影騎士団の防衛力は他の軍と比較しても抜きん出ており、その頑強さにレイド・ラプターズの機動力を掛け合わせることで、圧倒的な兵力差のある戦闘でもひっくり返すことができた。
    やがて、戦力差で押し潰すだけのやり方では突破できないと相手も理解したのだろう。連合軍ーー我々はレイダーズと呼んでいるーーに対して敵軍は、兵糧攻めに出た。順当な対応だった
    籠城戦になることは予想していた。籠城に慣れた幻影騎士達は的確な指揮で防衛力を維持し、より長く耐えられるよう努めた。我々レイド・ラプターズも日夜補給経路を確保するべく奔走した。だが、いずれも成果は芳しくなかった。あまりにも戦力差がありすぎる。
    それに、敗走し城を手放したとして、我々にはもう行くあてもないのだ。まさに八方塞がりだった。
    医療器具も食糧も、そろそろ底をつくだろう。
    「負傷者一名、手当てを頼む」
    エトランゼ・ファルコンを衛生班に預けて、作戦室へ向かう。作戦室には先客がいた。
    「アルティメット・ファルコンか。状況は?」
    「やはり向こうも抑えるべきところを理解している。補給経路の確保は失敗だ」
    報告を聞き、ダーク・リベリオンは畜生と吐き捨てた。消耗するばかりの戦いに、年若い彼は苛立ちを隠せずにいる。
    「包囲網には緩急がある。動ける者全員で、薄い箇所を突破することであればーー」
    「その作戦は許可できないな」
    アルティメット・ファルコンの提案を遮ったのはラスティ・バルディッシュだ。
    「ラウンチは手放さない、仲間は見捨てない。それで負けるなら本望だ」
    「そう、だったな」
    惨めに逃げても行くあてなどない。我々が守るべきは故郷と仲間であり、それらを捨てることは敗北と同義だ。ラスティ・バルディッシュが毎日のように語っている言葉だ。いかにも、生真面目な彼らしいと思う。
    ラスティ・バルディッシュはレイダーズの中で最高齢であり、現在この連合軍を統括している。義理に厚く、豪胆な男だ。総司令のファイナル・フォートレス・ファルコンを失い、路頭に迷っていたレイド・ラプターズ達を受け入れる決定を下したのも、ラスティ・バルディッシュであった。
    疲労が顔に出てしまっていたのだろうか。ラスティ・バルディッシュはアルティメット・ファルコンと視線を合わせ、穏やかな声で言った。
    「今のうちに心身を休めておきな。アルティメット・ファルコン、お前さんがこの戦いの肝だ」
    「……私には、この戦いを変える力など」
    咄嗟に呟きが零れ落ちていた。
    ネストを守れなかった。ファイナル・フォートレス・ファルコンを守れなかった。大切なものは全て壊され、アルティメット・ファルコンだけがいつも生き存えている。
    己の頑丈さは、まるで呪いのよう。
    顎髭をさすり、しばらく逡巡していたラスティ・バルディッシュが、不意に大きな手のひらをアルティメット・ファルコンへ向ける。
    「謙遜しなさんな。お前さんは強い、オジサンが保証するよ」
    俯くアルティメット・ファルコンの頭を乱暴に撫で、彼はニカリと笑った。
    戦況は何も変わっていないのに。
    少しだけ、死を背負って重くなった体が楽になった気がした。





    なんとか結果を出さなければならないと、気が逸っていた。撤退のタイミングを誤った。やはり己には何も守れなかった。無力感に体がまた重くなる。
    「戻ったか、アルティメット・ファルコン」
    出迎えてくれたのはダーク・リベリオン。抱えていたものを咄嗟に隠そうとして、何を持っているんだと訊ねられる。
    「見ない方が良い」
    「そんなこと言うなよ、余計見たくなるだ、ろーー」
    ダーク・リベリオンが捲りあげた包みの中には、腕がおさめられていた。
    「これしか、連れて帰れなかった」
    肩に入れられた刺青から、腕の持ち主が誰であるかなどすぐに分かってしまう。
    「嘘だ……!」
    膝を折り慟哭するダーク・リベリオンを、アルティメット・ファルコンは黙って見下ろすことしかできなかった。
    「この、疫病神め」
    的を射た言葉だと思った。幻影騎士団を戦争に巻き込んだのも、無理な戦いで同胞を殺し続けてきたのも、己だ。
    ダーク・リベリオンから向けられた拳を、ただぼんやりと眺める。多少殴られたとして、頑丈すぎる己は傷つくことさえできない。
    「やめろ!」
    拳がアルティメット・ファルコンを打つことはなかった。ブレイクソードがダーク・リベリオンを羽交締めにして止めている。何やら口論をしているが、重くなった体は言葉の理解を拒否していて、上手く聞き取れなかった。
    殴ってくれた方が、幾分も良かった。
    今のアルティメット・ファルコンにはブレイクソードの優しさの方がずっと、痛かった。





    レイダーズの鉄の意思を持ってしても、限界が近かった。特に若い兵の精神状態は芳しくなく、いつか勝負に出なければいけないと、アルティメット・ファルコンも考えていた。
    「オジサンが前に出よう」
    ラスティ・バルディッシュの提案は妥当なものであった。これまでは統率に専念するため前衛にラスティ・バルディッシュが出ることはなかったが、彼もまた一騎当千の戦士だ。
    「気をつけろ。お前が落とされたら、この戦いは終わりだ」
    「分かってるって。……こんな役割、オジサンには荷が重すぎるんだがなぁ」
    ふざけているのは口だけで、彼の瞳には研ぎ澄まされた覚悟が写っている。これが最後の戦いになるかもしれない。作戦室の空気はいつになく張りつめていた。
    「幻影翼を持っていけ。気休めにはなるだろう」
    決戦は今夜。奇襲をかけて一気に決める。

    結論から言えば、作戦は失敗した。

    不意打ち。挟み打ち。闇打ち。そんな小細工程度では、擦り減った我々に盤面をひっくり返す程の勝機は掴めなかった。
    いや、アルティメット・ファルコンが己の強靭さをもって特攻していれば、多少は打撃を与えられたかもしれない。細い勝機でさえ投げ捨てたのはアルティメット・ファルコン自身だ。
    幻影翼を砕かれ、あと一撃でも食らえば死ぬだろうラスティ・バルディッシュを目の当たりにして、居ても立っても居られなくなった。気づけば落下するラスティ・バルディッシュを抱き留めていて、同胞の死を避けられた安堵を抱くと共に、またとない機会を失った事実に絶望した。
    「馬鹿、野郎……。オジサンなんて放って、さきに、行け」
    「仲間は見捨てないのが、レイダーズの掟だろう」
    最早何度目か分からない敗走。だが今回の敗走は間違いなく、最後の逃走となるだろう。
    ラスティ・バルディッシュは文字通り“死を避けた”だけ。とても戦線に復帰できるような状態ではなかった。





    深夜の作戦室は重苦しい空気に包まれていた。最上位の指揮官が戦闘不能となったのだ。
    ダーク・リベリオンは顔を青ざめさせ、兵士のメンタルケアに貢献してくれていたアーセナル・ファルコンもかける言葉が見つからないのか黙ってしまっている。
    「アルティメット・ファルコン」
    ダーク・リベリオンが縋りつくようにアルティメット・ファルコンの足元で膝をつく。
    「連中に殺されるくらいなら、あんたが俺を終わらせてくれよ。頼む」
    「リベリオン!そんなことを言うんじゃない!」
    手足を潰され瀕死の状態とは思えないような大声で、ラスティ・バルディッシュは若き兵士を叱りつけた。味方に自害の助けを求めるなど、兵士失格ではあるのだろう。だがダーク・リベリオンの気持ちも痛い程に分かる。
    「ラスティ」
    「……」
    「誰もがお前のようにはなれない。分かってやってくれ」
    ラスティ・バルディッシュをアーセナル・ファルコンに任せて、ダーク・リベリオンと作戦室を出る。何も守れなかった、何も為せなかった己にもできることがあったのだと思うと、今から同胞殺しをするというのに不思議と嬉しい気持ちが湧き出た。
    「ゴメン。こんなこと頼んで」
    「謝らなくて良い。私にできることなら、なんでもするさ」
    心臓を弾丸で一撃。とさりと倒れたダーク・リベリオンの痩せ細った腕に、また胸が痛んだ。

    作戦室に戻ると、アーセナル・ファルコンが席を外していた。
    「アーセナルには檄を飛ばして、生き残りに声をかけてくるように命じた」
    「まだ諦めてはいない、と?」
    「まさか。死ぬ前に一言二言喋っておきたい連中はいるだろ?あいつは人気者だからな。きっと皆、アーセナルが来たら喜ぶ」
    「それを言うならお前もだろう」
    「どうだかなぁ。オジサンは憎まれ役だし」
    飄々とした言動も、心なしかキレが悪いように見える。意識を保つのもやっとの状態なのだ。仕方のないことだろう。
    「お前も私が葬ってやろうか?」
    このまま苦しんで死ぬよりは、ひと思いに楽になった方が良いだろう。己はダーク・リベリオンを撃った時点で同胞殺しに成り果てている。もう一人殺したところで何も変わらない。
    「要らん」
    「どうせ長くないぞ」
    遠慮はするな。そう薄く笑ってやれば、ラスティ・バルディッシュは途端にふざけた顔をやめた。
    「アルティメット・ファルコン。今まで……何人の死を見てきた?」
    答えることはできなかった。あまりに多すぎて、とうに数えることなどやめている。
    アルティメット・ファルコンはいつも生き残る。そしていつも、仲間の死体を背負い飛ぶ。
    何度も何度も、傷ひとつつかない黄金の体に隠された心が、粉々に砕け散るまで。
    「お前さんにこれ以上、背負わせたくない」
    枯れ果てた筈の涙が、次々と溢れ出た。ずっと、苦しかった。己だけが生き延びることが、辛くて。寂しくて。背負った幾百幾千もの棺が重くて、息ができなくなって。
    呪いのようにアルティメット・ファルコンを蝕んでいたものが、解き放たれていく。ラスティ・バルディッシュは泣きじゃくる同胞へ、歌うように言葉を贈る。
    「それに、手足がぴくりとも動かなくても。お前さんの話し相手くらいにはなってやれるぜ」
    「……ありがとう」
    アルティメット・ファルコンは実に数十年振りに、心から笑った。





    空が白んできている。何ひとつ果たせなくともこの人生悪くはなかったと、ラスティ・バルディッシュは思う。
    未練があるとするならば、目の前のハヤブサがまた死ねずに苦しむであろうことか。己の死が、彼の人生に新たな染みを落としてしまう。
    痛む体を堪えて、言葉を紡ぐ。
    「お前さんに会えて、俺は幸せだったよ」
    目線だけで、アルティメット・ファルコンを呼び寄せる。これから行う行為は部下へ向ける、ただの慰めと思われるだろうか。それとも。
    「またな、相棒」
    唇へ触れるだけのキスをしてやる。アルティメット・ファルコンは目を見開いて、それから顔を真っ赤にしてーー。
    彼からどんな返答があったかは、意識が途切れて分からなかった。




    #にじみす文字書き部

  6. CW: 遊戯王OCG VS捏造小説 ラゼンVSボーガー

    ※遊戯王OCG ヴァンキッシュ・ソウルの捏造小説です



    第一部 龍帝の頂

    第一章 VS ヘヴィ・ボーガー

    街の中でも安い家や店が密集し、雑多さに溢れた一画。
    「今日も気合い入れて行くか!」
    壁の薄いアパートの一室から、元気すぎる声が轟いた。
    「うるせぇんだよ!」
    当然のように隣室から壁を叩かれるが、声の主はどこ吹く風である。
    「悪ぃ悪ぃ」
    そうはにかんだ青年ーーラゼンは、日雇い労働の傍ら、己の力を磨いては強者との戦いに明け暮れる生活を送っていた。
    この街には力と戦いに飢えた者が集まってくる。初対面の相手とも、目が合えば決闘が始まるような場所だ。魂を賭けた戦いが日夜繰り広げられていることは言うまでもない。
    ラゼンは冷蔵庫を開けて、牛乳パックを取り出した。元々軽くなっていたこともあり、すぐに飲み干してしまった。空の牛乳パックを握り潰す。牛乳のストックは冷蔵庫に無かった。となれば買い出しに行かなければならない。
    窓を開けて、空へ向かって大きく伸びをする。天気は快晴。絶好の買い物日和で、それから決闘日和だった。



    アパートから程近い場所にあるディスカウントストアには、食料品から日用品、果ては武器類に至るまで大抵のものが揃っている。価格も懐に優しく、ラゼンが買い物をする時はいつもこの店を利用していた。慣れた動作で人波を掻き分けて牛乳を掴み取り、カゴへ放り込む。ついでに安い肉だとか、じきに底を尽きそうな洗剤だとかをカゴに入れていき、レジへ向かった。週に何度も利用しているので、店員ともすっかり顔馴染みだ。
    「おおラゼン君、今日は仕事かい?」
    「いや、一日鍛錬っす」
    「精が出るねえ!」
    「最強になるには、休んでなんかいられないんで」
    この街にはある言い伝えが残されている。街の裏手にある山には、龍が住んでいる。この龍というのはラゼン達人間とは比べ物にならない程強く、そして戦いへの渇望が本能に刻まれた、戦闘のために生きる種族なのだという。
    そして、強き龍達の中でも最強の龍ーー龍帝。彼は強き者の前に姿を現し決闘を申し込む。彼との一騎討ちに勝利したものには、戦いの神からの祝福が与えられる。
    ラゼンの夢は、龍帝との決闘に勝ち世界最強となることであった。
    「待ってろよ龍帝。お前に勝って、俺が最強になる!」
    「その意気だ!ラゼン君なら、ひょっとして本当に勝ててしまうかもな」
    「へへ、ありがとうございます」
    俺からのサービスだ。他の奴には秘密にしておいてくれよ。馴染みの店員はそう言って、ラゼンの手にじゃがいもを握らせた。
    思わぬ激励を貰ってしまった。思わず口角が上がってしまう。緩みきった顔で店を出る彼には、その背を鋼鉄の視線に睨まれていることに気づく術などなかった。



    自宅アパートに近づくにつれて、道は複雑に折れ曲がり細くなっていく。積み木のように積まれた建物は、少し火事や地震があればたちまち崩れてしまいそうだ。だが、この街に住む者は猛者ばかりである。寝ているところを生き埋めにされようと、何食わぬ顔で瓦礫の山から出てくるのだろう。ラゼン自身も建物に潰された程度では死なない自信がある。
    まだ店員とのやり取りで胸が弾んでいる。上機嫌に口笛を吹きながら、狭い路地裏を歩いた。この辺りは頭上に建物がせり出していて日中でも暗い。お化けが実在するならば、きっとこういった場所を棲家とするに違いない。
    そういえば、お化けは強いのだろうか。決闘を申し込んだら、応じてくれるだろうか。
    「待て、ラゼン」
    などと思案していたら、本当に呼び止められた。残念ながら声の主はお化けではなかったが。ロボット、或いは全身を機械で覆っているのだろうか。一度見たら忘れないであろう姿をしているが、生憎ラゼンには心当たりがない。しかし向こうはラゼンをよく知っているようだ。
    「お前、龍帝に勝つつもりらしいな」
    「それがどうした」
    なるほど、先程の会話を聞かれていたのか。
    「お前じゃ俺にすら勝てやしない。現実というものを教えてやろう」
    その言葉と共に、彼は今までの気配の無さが嘘のように全身から殺気を噴き出した。
    「俺はヘヴィ・ボーガー。お前に決闘を申し込む」
    ラゼン自身、今の実力では龍帝に勝つどころか、決闘の申し込みさえされないことは分かっている。だが、それは今の実力のままであればの話だ。鍛錬を重ね、どこまでもどこまでも、龍帝さえ凌駕する程に強くなればいい。夢というものは諦めなかった者が掴み取る。
    「いいぜ。受けて立とうじゃねえか」
    今日の鍛錬は実戦形式だ。ラゼンは買い物袋を置き、代わりに愛用のトンファーを両腕にはめた。
    「勝負だ!」



    「ふッ!」
    「おらァ!」
    見た目の通り、ヘヴィ・ボーガーの拳は重い。トンファーを叩きつけてなんとか相殺しているが、衝撃に足腰が保たず体勢が崩れる。そこへ二撃目、三撃目と叩き込まれると、防戦に持ち込むしかなくなる。
    一旦立て直すしかない。
    単純な力のぶつけ合いでは不利だ。一度距離を置く。ラゼンは飛び退き、ヘヴィ・ボーガーの間合いから離れた。
    だが。
    「距離を取れば、勝機があると思っているのか?」
    「なッ……!」
    ヘヴィ・ボーガーは握っていた拳をほどき、手のひらをこちらへと向けた。その中央には赤く光るーー巨大な熱。
    咄嗟に横へ転がる。その直後、閃光が一直線となってラゼンを貫いた。
    「ぐッ」
    急所は躱したが肩を抉られた。燃えるような痛みと熱。コンクリートは熱線で円形の穴が空いている。とても受け流せるような攻撃ではない。
    接近戦での打ち合いには勝てない、日和った戦い方をすればビームで蜂の巣にされる。
    仕方がない。路地裏で撃つような技ではないが、あれを使うしかない。
    「ほら、現実は非情だろう?理解したなら大口を叩くのはーーお前、何故笑っている?」
    動揺を見せたヘヴィ・ボーガーへ、最早体に染み着いた構えをとる。
    「見せてやるよ……師匠譲りの必殺技!」
    ラゼンのトンファーには仕掛けがある。肘側から爆風を噴射し、自身の体を前方に吹き飛ばすのだ。そうして一気に間合いを詰め、爆風が生んだ勢いのまま風を纏わせた蹴りを叩き込む。
    「螺旋流辻風!」
    その一撃はヘヴィ・ボーガーの胸元を穿ち、コンクリートの壁へめり込ませた。
    「がはッ!」
    強烈な一撃だろう。螺旋流辻風は、ただ打撃を与える技ではない。
    「螺旋流辻風が纏う風は不規則に回転し、相手の体を中から切り刻む。いくらあんたが機械の体をしていてもただじゃ済まねえぞ」
    「そのよう、だな……げほッ」
    トンファーのジェット機能で不意をつけるのはせいぜい一回だけ。ヘヴィ・ボーガーの硬い体へ確実な致命傷を与えるためには、螺旋流辻風しかないと思った。どうやらラゼンの直感は当たったらしい。しっかりダメージが入っている。
    「これまでか……」
    ヘヴィ・ボーガーは両手をあげて降参を示した。
    「俺の勝ちだな。ヘヴィ・ボーガー」
    「ああ。お前へ言った無礼の数々を詫びよう。ラゼン、お前は強い」
    なんだ、話せば分かる奴ではないか。良い相手と戦えた。トンファーの爆風で消し炭になってしまった牛乳達は、少し惜しいが。
    「また戦おうぜ」
    ひび割れたコンクリートの壁にもたれるヘヴィ・ボーガーへ、握手のために手を伸ばしたその時だった。
    がらがらと嫌な音が頭上から響いた。



    「あんな狭い場所で撃ったら危ないとは思ったんだけどよ。それしか勝ち目がなかったんだし、仕方ないだろ」
    叩かれすぎて赤くなった頬をさすりながら唇を尖らせるラゼンに、ヘヴィ・ボーガーは黙って機械の瞳を向けた。何を考えているのか未だに分かり辛いが、ラゼンを責め立ててはいないような気がした。
    あの後、螺旋流辻風が致命傷となったビルが崩れ落ち、更にその隣も、そのまた隣もドミノ倒しのように倒壊していき。
    ラゼンのアパートを含めた一角は、丸々瓦礫の山となってしまった。
    近隣住民には散々怒られたが、決闘で物を壊してしまうことは、この街の者であれば皆少なからず経験しているので、一言怒鳴られるか一発殴られる程度で済んだ。そして。
    「それにしても、本当に良いのか?」
    「構わん。元々広すぎて持て余していたからな」
    自業自得で住まいを失ったラゼンは、ヘヴィ・ボーガーの好意で彼の家に住まわせて貰うこととなった。彼の自宅は家というより倉庫に近く、機械の体を調整するためかさまざまな工具や部品が置いてある。人間が住むには不便な場所だが、雨風凌げれば気にしないラゼンにとっては壁の材質も間取りも、何もかもが些細なことであった。
    「俺、金もたいして持ってねえし、何も払えないぞ」
    「お前の夢の行く末を、見せてくれればそれで良い」
    ヘヴィ・ボーガーの無機質な瞳が、柔らかく細められたように感じたのは気のせいだろうか。
    「俺も昔は、龍帝に認められたくて必死に力を磨いていた。だがいつからか、自分自身で己の限界を決めつけてしまっていた」
    「ヘヴィ・ボーガー……」
    「お前なら本当に龍帝を超えられるかもしれない。ラゼン、俺が捨ててしまった夢を、叶えて欲しい」
    大きな鋼鉄の両手に、ラゼンの骨ばった手が包み込まれる。
    「最強になってくれ」
    「言われなくても!」
    頼まれるまでもない。ラゼンはヘヴィ・ボーガーと視線を交わし、にやりと不敵に笑ってみせた。



    #にじみす文字書き部

  7. 「拝啓、知らぬ存ぜぬ」から派生。お互いに記憶があることを打ち明ける話です。進展なし。牧台
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20280599
    #二次創作小説 #にじみす文字書き部

  8. ※バッと目に入るホラー描写はないので伏せてませんが苦手な方はご注意

    そういや短い小説なら137文字以内の呟怖を保管したまとめがあるので、スナック感覚でホラーを読みたい方は覗いてくださると嬉しいですわ。
    各話は繋がってはいないのでお好きなタイトルからどうぞ!

    怪談、人怖、微スプラッタ、不思議や幻想系、都市伝説、シュールホラー、伝奇系など現在289話分入ってます
    ​:blobfoxdarkghost:​

    怪奇短篇書架 〜呟怖〜
    https://kakuyomu.jp/works/16816452219022247052

    #にじみす文字書き部

  9. 「貴女を愛しています(貴女と番になれたら)」/ウユ博♀(アークナイツ)
    片思いに決着つけようとするウユウのはなし。
    #にじみす文字書き部
    #二次創作小説

  10. CW: :kikan_blue:ペパアオ小説本の宣伝:desuwa::bikkuri_nizi:

    「春よどうか青くあれ」
    ポケモンSV、ペパー×アオイ(ペパアオ)長編小説本
    【2023.5.6 発行/800円/全年齢/カバー付き文庫本/本文144ページ/全編書き下ろし長編】

    アオイのクラスメイトの「気になる人いる?」という一言から始まる勘違い騒動と、アオイがペパーへの気持ちに気付くまでの道のりと気付いてからの奮闘のお話です。アオイちゃんがかなり思い悩んでいますがハッピーエンドです!

    ​:bikkuri_nizi:​本作をお読みいただくにあたっての留意事項です。
    ・本作の時間軸はストーリークリア後、学校最強大会後になります。
    ・ゲーム本編で言及されていない設定の勝手な付け足しがあります。
    ・オリジナルの名ありモブトレーナー(アオイのクラスメイト)が全編に渡って登場します。
    ・筆者の初プレイ時を基にアオイの手持ちポケモンを設定しています。

    サンプルとして前半部分(第1章)の全文をpictMalFemに公開しています→
    https://pictmalfem.net/items/detail/90049
    添付画像の4枚目以降は後半部分(第2章)のサンプルです。

    ​:blobtoofast:​通販ページはこちらになります!→ https://pictspace.net/items/detail/390071
    取り扱いはpictSPACEのヤマト匿名配送のみになります。ご注文の際は頒布価格に加え、匿名配送サービス料350円が必要になりますのでご了承ください。
    #にじみす文字書き部 #同人誌

  11. CW: :kikan_blue:ななどら3/ユウマ×ヤイバ(スチューデントスタイル タイプUE77♀A)小説本の宣伝:desuwa::bikkuri_nizi:

    「行進曲ロ長調」
    セブンスドラゴン3、ユウマ×ヤイバ(スチューデントスタイル タイプUE77
    ♀A)短編小説集
    【2022.10.9 発行/600円/全年齢/カバー付き文庫本/本文98P/全編書き下ろし/短編小説10本収録】

    お話の雰囲気はほのぼのしてたりシリアスだったりいちゃついてたりします。お読みいただくにあたっての留意事項は添付画像の留意事項のページを、それぞれのお話の大雑把な内容は添付画像の目次ページをご覧ください。
    収録作品はおおよそゲーム本編の時系列順に並んでいますので、読み進めていくにつれてシリアスになっていきますがハッピーエンドです!
    また、5.1章以降のお話は全て【ラウンジイベントを3回終わらせている】設定で書いているのでご留意いただければと思います。

    ​:bikkuri_nizi:​留意事項の画像にもありますように、拙宅のヤイバちゃんは【スチューデントスタイル タイプUE77♀A1/双剣サムライ/17歳JK/ボイスタイプB(佐藤さん)】です​:honshitsu_jyoho:​

    収録作品のうち「ひとり束ねた夜を抱えて」については全文をpictMalFemにも投稿しています→
    https://pictmalfem.net/items/detail/86220
    また、サンプルは添付画像4枚目の他、こちらでも少しお読みいただけます。(校正前に投稿した画像のため一部本文と異なる部分があります)→
    https://twitter.com/ng869/status/1553742497372782592 https://twitter.com/ng869/status/1568978455618011137


    ​:blobtoofast:​通販ページはこちらになります!→ https://pictspace.net/items/detail/307256
    取り扱いはpictSPACEのヤマト匿名配送のみになります。ご注文の際は頒布価格に加え、匿名配送サービス料350円が必要になりますのでご了承ください。
    #にじみす文字書き部 #同人誌

  12. CW: 一次創作 微BL? 私が夢で見た老紳士二人の話

    夕刻。橙色の差し込む駅のホームに、二人の男性がいた。
     二人とも、もう老齢と言っても差し支えない年齢である。片方は随分と大柄で、体を使う仕事をしているのだろうか、みっしりと筋肉のついた体躯を黒のスーツに包んでいる。無精髭の生えた顔は日に焼けて、気弱な子供なら見ただけで怯えそうな程の強面だったが、コロコロと変わる表情はどこか少年めいて人懐っこさを感じさせた。
     対するもう一人は、ひょろりとした痩身だが大柄な男と同じくらいに背が高い。こちらは薄手のチェスターコートを着て、首元には緩くストールを巻いている。ロマンスグレーの短髪の下、細面の顔立ちは整っているが神経質そうで、銀縁フレームの眼鏡がやけによく似合っていた。
     一見して対照的な二人は、しかし随分と仲が良いのか、ホームのベンチに腰掛けて途切れることなく会話を続けていた。幸いなことに駅は閑散として人気もなく、反対側のホームに女子高生が一人、参考書を片手に立っているだけである。痩身の紳士の一言に、大柄な紳士が声を立てて笑う。線路のフェンスに止まった烏がカァ、と鳴いて飛び立っていく。間延びした駅員の声で列車の通過がアナウンスされ、間も無くして轟音と共に大型の貨物列車が通り過ぎると、やっと二人は口を閉ざした。
     ゴトン、ゴトン、重たい音とともに夕焼けが車体で途切れ、また光り、フラッシュのように瞬く。吹き付ける風に目を細めた大柄な紳士は、残響と共に列車が過ぎると、穏やかな声で言った。
    「さぁて、後何回こうしてお前さんと話せるのかねぇ」
    「おや、数える程しか会わないつもりですか?」
     ぴくりと眉を上げた痩身の紳士に、彼は太い指で後頭部を掻くと「だってなぁ」と苦笑する。子供の頃から変わらないその仕草に、男は口元を手で隠して小さく笑うと、緩く首を振った。
    「数える必要はありませんよ。いつだって、会いたい時に会えば良いのです」
     それに、と。言い差して、男は黙って言葉を待っている友人にニッコリと笑う。
    「君は、私を看取ってくれるのでしょう?」
    「……あぁ、そうだな」
     そうだったな。頷いて、大柄な紳士は破顔するとバンバンと細い背中を叩いた。咳き込んだ男が文句を言いたげに睨んでくるのを笑い飛ばして、大きな声で言う。
    「葬式の後はどうにも辛気臭くなっていかんなぁ! どうだ、やっぱりこの後飲みに行くか!」
    「遠慮しておきますよ。明日は早いと言ったでしょう」
     やれやれ、と肩をすくめて、痩身の紳士は立ち上がる。間延びした駅員の声が電車の到来を告げて、ほとんど同時にトンネルを抜けた電車が甲高い音を立ててホームへ走り込んで来る。明るい車内に乗り込んだ男は、開いた扉の目の前で立ち止まると、体ごと後ろを振り向いた。
     陽気で寂しげな発車音が、些か大きすぎる音で鳴り響く。一人はホームに残ったまま、もう一人は電車の内側に立って、二人は同時に片手を上げた。
     ──それは遠い過去、まだ学生だった二人が、当たり前に挨拶をしていた頃のように。
    「それじゃぁ、また明日な!」
    「えぇ。また明日」
     笑って、手を振って、扉が閉まった電車が走り出す。それを見送ることなくベンチから腰を上げた男は、凝り固まった背中をぐっと伸ばすと、ゆっくりとホームから立ち去っていった。

    #にじみす文字書き部

  13. 小説をVSCodeとGit&GitHubで管理しながら書く方法をまとめました。 https://estampie.mimoza.jp/archives/425 PC←→スマホで差分管理して小説書いたりしています。書き直した履歴を確認したり、他の端末で別々に書き直した部分を統合したりと便利~ #小説 #Github #VScode #二次創作 #にじみす文字書き部
    冗長になってしまったのでいつか手順だけの単純verまとめたい…

  14. 乌博♀
    推し、すまん、苦しめという気持ちで書いた
    反省はしている
    #にじみす文字書き部
    #二次創作

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